北海道旭川~東川・里山再生に向けて動き出した
「ひとつの木プロジェクト」のポストカード原画その3。
東川原木椎茸。
このポストカード原画たちを依頼してくれたそのひとが
いまホダ場と呼んでいる原木椎茸の栽培地に
初めてわたしを連れて行ってくれたのは、
北海道の今年に限ってはやい雪どけのころ、
そこは冬の裸木の明るい林でした。
・・・ほら、すぐそこに水が流れているでしょう?
林が茂れば 木漏れ日もちょうどいいんです。
ここは自然のきのこも生えるんです・・・・
ねむっているホダ木の山のうえにはふんわりとまだ雪、
そのうえに、カラマツが一枝、バラの花のようなまつぼっくりをつけたまま
しずかに ありました。
ここは、カラマツの林でもありました。
秋。
雨があがり、カラマツの葉が降り、陽の光がまっすぐにさしこむとき、
きっとそこは祝福に満ちた林になるにちがいありません。
・・・里山、ひとも集えたらすてきじゃないですか!・・・
そんなふうに語るそのひとの視線の先にしょっちゅう虹がかかっていることも
わたしは知っています。
東川原木椎茸