2017年2月10日(金)
妄想のおとしごろ、ミナミナのかえりみちです。
ようやくポンポロッコの森がみえてきてほっとしていることでしょう。
黄昏時はなんだか こころが がらんとして、風景もこんなふうにかなり不穏に感じます。
西日に地面がきらめくのは、星のかけらが目を覚ましかけているせいでしょうか。
ところでこの砂っぽいながめは、
ひょっとして、うさぎの住んでいるちいさな砂地じゃないかとわたしは思います。
ミナミナは、旅がちなきつねのように実際どこか遠くへでかけたのではなくて、うさぎの砂地がさらさらと表情を変え続けるのをながめながら、ただぼんやりと心を移ろわせていたのかもしれません。
どこまで行ってきたのでしょうか。
ちゃんと帰って来られるでしょうか。
大丈夫です。
ポンポロッコの森で、いつでも待っているおとなたちが、そんな妄想のおとしごろをなつかしみながら、ミナミナを呼んだり帰り道を照らしたりするからです。
そういえば、キノコみたいな、たよりない草の芽みたいな 『ともしびの柱』は、アーダとコーダにもちょっと似ているな。
彼らはいったいだれなんだろうかしらん。