そこにいるのは もしかして いしの おうさまでは ないでしょか
おうさま がたごと しごとに おでかけだ おうさまの しごとは いしやさん
あつめます ついつい はなうた でてきます
つんでみます
ぼうっと ながめています
ただ そこに あります ずっと あります
ここに いるのは ぼくの おうさまなんだ
(表紙)
(2009年 至光社)
石が いました。
あしたも あさっても、
ずっと います。
寡黙な石たちに
つい 耳を
すましてしまうことがあります。
こどもたちは
おおむね石が好きですが、
きっと彼らには
石の声がきこえるているに
ちがいありません。
作者あとがき(にじのひろば7月号より)
石がありました。
まねをして、だまってみました。
すると石は、
おいおい、と
話しかけてきました・・・
大昔の太陽のこと、
とおりすぎた風や光や闇のこと、
生きていたものたちのこと、
ついさっきの雨のこと・・・。
だまったまま、
おしゃべりな石をみつめました。
石の時間に比べたら、
わたしの生きる時間など、
ほんの一瞬です。
それがはっきりわかりました。
大きく息を吸って
笑ってみました。
いまわたしがいるということ、
奇跡みたいなこのひとときを、
祝福しようとおもって。
それからそっと
石にふれました。
石はまた だまりました。
石が いました。
あしたも あさっても、
ずっと います。
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