2017
30
Jan

日々記

雨の中。夢の中。

2017年1月30日(月)

ポンポロッコの森に雨です。

しゃらしゃらしゃらと、しずかですが、長い雨になりました。

くまはうっとりと、雨の中です。

森の奥から幾重にもかさなってきこえてくるざわめき。ふきの葉をたたく笑うような声。

くまは、このふきの葉にあたる雨音が好きでした。

いつだったか、きつねが、遠い遠い島にもふきの葉によく似た葉っぱがあって、その下で雨音をきいていると、君に会いたくなるよ。くま。

と言っていたのを思い出したりします。

しゃらしゃらしゃらぁ。たんたんたん。ぱららんぱぱん。

きつねによれば、雪が降ったことがないというその島は、海にぽっかりと浮かんでいるといいます。
海って、どんなの?

くまがわからないでいると

空のつづきだよ。

ときつねはいったもんです。

「星もね、海から生まれてくるんだよ。」

行ってみたいなあ。いつかきつねの舟で。

とくまはおもいます。

星は、遠くの海でうまれて、

空をわたって

ポンポロッコで降るというわけだな。

雨の中のくまは したりがお。

雨も雪も星も よく降るポンポロッコです。

遠い島のふきの葉もどきのなまえはクワズイモ。