2017年1月23日(月)
ポンポロッコの森へは、ゆるい流れのポロ川をさかのぼり、途中でだんまり沼からの支流に入るという舟の道を、旅がちなきつねが使用しますが、
どうやらほかに、桜の谷をわたるというルートがあるようです。
そこを行き来するのがだれなのか、ちょっとよく見えないのですが、
一人歩きがまだむずかしいピヌピヌのようにもみえます。
やんちゃなピヌピヌがほんとうにこまったことにならないように、森のおとなたちはそれなりにそっと見守っていますが、
なかでもはっきりとダメ出しするトオセンボクも、ろばくんといっしょならまあいいだろう、気をつけて行っておいで。そしてちゃんとかえっておいでよ。と考えているのかもしれません。
ピヌピヌだけが知っている桜の森が、ピヌピヌを待っていることでしょう。
ちょっとおねえさんのミナミナは、とてつもない妄想家ですから、おおきな鳥になってとびまわることもあれば、ちいさなとりになって花の間でうとうとすることもお手の物です。
きょうはちいさいピヌピヌをつれて、星を湛えて咲く桜の宇宙におでかけしています。
花が、星からうまれたことを忘れていないとわかるひかりにつつまれて、
自分のなかに明滅する星の光について想いをめぐらせているにちがいありません。