2012年10月24日(水)
さてのさての。
鎌倉の原画展2日目10月14日は、午後、ハープ演奏会とえほんの朗読会がありました。
(前半ハープとえほんのコラボ朗読、後半ハープのソロコンサート)
・・・・・・どうして原画展とハープ演奏会と朗読会が古民家でいっしょしたんでしょうか。
それは、それを思いついたsyocaさんの周辺に、ハープ奏者と絵本の作家と古民家ギャラリーが いたりあったりしたからです。
以上。
こういう飛躍がないと世の中うごきません。
syocaさんあっぱれ!
さすがに打ち合わせなるものをすこしするなかで、さまざまな不都合や困難もなくはなかったですが、
それは「古民家をフルサイズギャラリーにして原画を展示する」ような段取りとおなじで、
やろうと思えば知恵も力も勇気も出るのでありました。
ハープをひいたのは、山縣麻由さん。
日々ギターばかりきくわたしも、初顔合わせで山縣さんがはじいた一本の弦の音色に ひやっと感電。
たちまち、朗読してほしいえほんのひとつがきまりました。
至光社の、ほぼ無言えほん「にちようび」(谷内こうた 絵と文)。
「これをば、なんかこう、音だけで『読んで』ほしいのでござります。」と、まずは山縣さんにプレゼンいたしました。
谷内こうたさんは以前、ドイツの放送局の依頼で、音楽にあわせて放送することばのないえほんを制作していること、
ことばのないえほんは「よみきかせ」の対象からどうしても外れがちで、
えほんならではの「気」にみちた多くのことばのないえほんたちが日の目をみないのが あたしは悲しゅう哀しゅうて、
日々やけ酒涙酒、このままではこのさき末長くえほんをかきつづける日々をすごすための健康もあやぶまれる、
どうかひとつ、助けると思って。
とはいわないけれど、
ハープなら、よめます、『にちようび』。
とおねがいし、「では即興演奏でやってみてよろしいか。」と予想を超える同意をくださった山縣さんとかたく握手、
そしたらつぎは肩組んで団交だ、ふたりして主催者syocaさんに
「こういうわけで、『にちようび』、ついでにやまざきの『ぽってんあおむしまよなかに』も
山縣さんの即興演奏で朗読時間をプログラムしたい。」
と申し出ましたところ、
「ああ。いいですね~。なんかそれ、すごくいいですよ~!」・・・・・と、あっという間に決定した次第です。
その後、まるなげしたやまざきが おこもりで展示準備をする間、山縣さんとsyocaさんとで、打ち合わせとリハーサルが重ねられ、
当日、見てリャあいい わたくしだけがへらへらと、
緊張気味のふたりをハイタッチなどで(ついでに周辺にいた若いかたがたともハイタッチ)送り出し、開演、
プロジェクターで映しだされる『にちようび』が、6分ほどをかけてゆっくりと読まれました。
古民家のすみっこからながめ、息をのみ、泣きそうになりました。
谷内こうたえほんで幼少期をすごしたうちの娘は、そのライブをじっとみておりましたが、おわるなり、
ガッツポーズを送ってきました。
これは はずかしいからほんとうはいいたくないけれど、『ぽってん あおむし まよなかに』も、ゆっくりと6分ほど、
わたしはまた泣きそうであった。
正直、「えほんはひとりでながめる派」を自称していますが、「よみきかせもあり系」に、すこしばかり立場を変えました。
こころがなんだかすっかり洗われてしまった。というかたがありました。
翌日、まだ余韻のなかにいる、とおたよりをくれた方がありました。
これなら、こうやってどれもこれもよんでもらいたい。 至光社の編集さんが笑いました。
ほんとうにすばらしかったです。
たのしかったです!
またやりましょう!
またみにきてください!
ききにきてください!
えほんを感じにきてください!