2011年10月4日(火)
さくじつは、3月の「こどものせかい」のうちあわせに至光社までおでかけいたしました。
きんもくせいが香り、いいお天気です!
まあ、たまには。ということで、編集さんと大師匠宅へおじゃまし、
課題だった一枚の絵にオッケイいただき、やったあ!!!!とよろこびのもつかのま。
ここまで描けちゃったから、これをなおそう。っつって、
べつの一枚に手をいれることになり、いつものことながら、しあがりはフェードアウトでしかやってきません。
いいもんね。
どこまででもいっちゃうもんね。
・・・・・・というわけでじぶんの件はあっという間におわり、
あ~。安堵安堵。とハーブティをいただくそばで、大師匠と編集さんのあいだではじまったのは、
谷内こうたさんのこんどの本の印刷、試し刷りの色校正をめぐるうちあわせ。
すごいなあ。すごいとしかいいようがないなあ。なにもかも。
こうた先生も、大師匠も、編集さんも、大阪のトッパンの製版屋さんも。
「ここの藍に色気がほしいな。」
「じゃあ、むふ。な感じ。でお願いしておきますね。」
「そういう言い方がいちばんわかりやすいね。」
藍に色気って・・・・
そういう言い方、って・・・・・
でもまあ、思い起こせば、「るすばんいす」の色校正も、
「このページの なんだか物足りない感じをどうやって直してもらおうかね。あなたの気分をつたえるといいよ。」
「ん~~・・・・・そうですね、じゃあ、もっと、胃袋をつかまれるような感じ。ですかねえ。」
「うん。それならすぐわかるよ。」
などというやりとりのあと、つぎの校正ではすごい完璧な色でもどってきて、
おもわず製版のかたにお礼のおでんわなんかをさせていただいてしまったことがありました。
・・・なんてことを おもいだしたり、あらためてびっくりしたりして、
あっぷるミントティーで手をぬくぬくさせながら、
あ~。こうたさんの本ができてゆく~。いまここで。
などと ひとりでそうとう うっとりしており、
これまた、思い出したように、別件のうちあわせをしてしまいもうしわけない、などとおっしゃる大師匠や編集さんに
なにをおっしゃるうさぎさん!
ここで いま やってください やってください。そばにいさせてください。むふ。
と、へらへら懇願いたしますと、
大師匠がふと、「これをごらんよ。」とみせてくださったのは、
こうた先生のおじさま、谷内六郎さんの鉛筆画の画文集、
こんどはたちまち、そちらにのめりこんでしまい、一枚一枚凝視、
きがつくと夢のほとりのうちあわせはおわっておりました。
なにか、ひどくかっらぽなかんじで余韻にひたっておりますと、そばをねこちゃんがひとり、ゆらゆらとおって、
床にずらっとならべたままのわたくしの原画を、ふむつけてよこぎってゆきました。
いいなあ。すばらしい現場だなあ。
きょうは、その、谷内六郎の『北風とぬりえ』を、買いにいかねばなりません。
しゅっぱつ!