2022
1
Feb

日々記

時を超えて

このふたり、ともに2歳児、

眼差しが妙に似ています。

改まった場でカメラを向けられてとったポーズが

左右対称のまるで同じだった写真を元にした絵です。

年の差がだいぶあります。

時を超えて背中合わせに立ってみた様子に、

なにかのユニットですか?

と右の男児の母親が笑いました。

その母親は、左の女児の娘です。

先日、ふと思い立って

2歳の頃、4~5歳までくらしていたはずの場所をさがしあてる散歩にでました。

北向きの台所の窓から向こうに大きな観音像がみえる高台だったはずで

ああ。まちがいない、ここだな。

と 確信できるながめに再会して

うははは。とわらいながら胸がいっぱいになりました。

冬の笹ををゆらすかわいた風に、

こんな音がしていたなあ、などと

わかったようなことをつぶやくと、

一緒に散歩した 40年つきあってる男友達が

おお。と 目を細めました。

2歳の孫が、その兄や妹が、

何十年も先になって

いまの日々をたどるとき、

どんな光や風をみるだろう。

そのなかにわたしはどんなふうにいるんじゃろか。