ことばのスケッチ

2011年9月14日(水)

 

こどもらがみんなちいさくて、絵を描いたりなどもできなかったころがありました。

まあ、いいかあ、そんなことしなくても。

というくらいにおもしろたのしくはありましたが。

そういう日々はそれはそれでたいへんだったにちがいないのですが、

忘れちゃいました。

遠い日のじぶんは、とおすぎて自分とは思えず、まるでひとごとのようですが、

それでも、たいへんだったのだろうなあと思われるこどもまみれのころ、

おりにふれ書きためていたメモのようなものがあちこちに残っていました。

絵本を出版してもらえるようになってからはとくに、

考えの旗印になるようなみじかいことばがふとわいてくるということはあるもので、

なんの解説もつけずに、

じぶんのメモ帳などにただ書き付けてありました。

いまでもやっています。

 

あとからことばたちをながめてみると、

なんだ、これは。どうしてこんなことばがかきつけてあるのか。とんと覚えとらん。

・・・ということは思いのほかないもので、

そのときの気分をおぼえているというより、

あらためてながめている今、そのことば自体が、自分のなかによびさますもがあるといったらいいか、

いつみても、わたしにとっては、なにかぴたっとくるかんじのする、ふつうのことばたちでした。

そんなかなりあたりまえのことばたちを

展示してごらんいただいたら、

みなさんもなにかしらイメージをおもちになるものかしら、

というこわごわ企画第2弾(第1弾て、どれだっけ・・・原画展そのもか・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かきつけでしかないので、「ことばのスケッチ」というタイトルを思いつき、

じゃあせっかくなのでスケッチブックに書こうというだじゃれまみれの展示物でした。

 

これはみなさまに感謝してもしきれない。

あんなにたくさんのかたが感想をおしゃってくださるとは思いませんでした。

いいんだわたし!これで!とうるんだ目でにっこりわらってためいきついたかたがありました。

・・・と、これだけきいてもそのかたの「これで」が、なんのことやらわかりませんが、

だれでもそれぞれなにかしら事情はあるものです。

思わず、にっこりをおかえしました。

ほかにも、

元気でたとか、ほっとしたとか、涙でてきたとか、そのようなもったいないことばが、

すけっちぶっくをぺらりぺらりとめくるかたからあふれてきました。

ありがたくもどぎまぎし、

正直、

そんなたいそうなことかいてあったかと、

おきゃくさまが閑古鳥さんだけの日、

あらためてひとりでながめてみました。

わたしの何十年のくらしのことばでした。

くらしのことばでしかありませんが、

きっとわたしだけのことばではなかったのだと気付きました。

 

じつに個人的なことが、

ほんとうは

普遍のうえにあったのでした。

 

きづかされたのはわたしのほう、

みなさま、ほんとうにありがとう。

 

やっぱり、人生ってすばらしいですよね!

みなさまに出会えてよかったです!