だんまりえほん

2011年9月13日(火)

 

至光社で絵本をこしらえるのは絵から。

ことばはあとからいれていくので、

絵が13枚完成したところで、ことばの作業用(・・・・なのかな)にいっかい、ほんの状態に綴じて、

ことばのない絵本ができあがる過程があります。

 

じつは、

このときみる「えほん」がいちばん好きなのであります。

 

ことばが担うやくわりは、

絵が語ろうとしていることを定着させるということだけなので、

ことばをつくる作業では、

やまざきがいいたいこといいたかったことを

あんまり考えずとりあえず書きだしてから、

絵にとって過不足ないようにけずっていきます。

ま、ざっと、99パーセント捨てます。

大師匠と編集さんとひざつきあわせて。

助詞の「に」なのか「で」なのか、をきめるだけで、

はらぺこになったりもいたします。

 

でもいつもおもう。

自分が描いたからだけど。

もう絵でぜぇんぶしゃべり終わってるのではないか。

あとの1パーセントも捨ててしまおうではないか。

しかし・・・まだそこまで絵がものをいってないよ。

と、全捨ては却下され、軽くおちこむのですか、

この客観性はさすがに編集さまのご意見で、

ことば入りで絵本が完成してみると、おっしゃるとおりだったなあ、と思うものの、

せっかくなので、

原画展で、そのことばのない過程をごらんいただくことにしたのが、

「だんまりえほん」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5冊のうち、

はじめの2冊はどう考えても、ことばぬきではもたないな、とわたしも感じていますので、

マイ予選落ち。

さいきんの3冊、るすばんいす、いしのきもちになりたくて(こどものせかい)、このはしわたれば(これもまだこどものせかい)

について、自分で家庭用プリンタでこしらえてみました。

 

好評でした。

うれしかった~~~~!

そのときの気分でちがう眺め方ができていい、とおっしゃる方がなんにんもいらして、

「これ売ってないんですか!」と強烈にほしがってくださったかたや、

「これを出版すればいいのに!こっちなら買うのに!」と

うかがうほうとしては少々複雑なことをおっしゃってくださるかたもいらして、

たいへん励ましをいただきました。

 

ちなみにことばのない絵本のなかにはたくさんのすばらしい絵本があって、

わたしの目標とするところです。

が。

読み聞かせられませんね。

「読んで聞かせたい絵本この○○冊!」基準からは問題外の選外。

・・・・・・・・・・・「よみきかせ」にかわる言い方はないもんでしょうか。

いっしょにながめる「ともながめ」。

・・・・ちがうなあ。

「よみきかせ・ネオ」。

・・・・むだにライブ感が。

「みみをすまそう、えのことばに」。

・・・・はずかしずぎて口にできない。

 

というのも、ただながめるしかない、ことばのない絵本に

おこさんたちがとてつもない反応をなさるのを目の当たりにした経験があり、

たくさんの、よみきかせにふさわしいすばらしい絵本のみなさんにならんで、

かれら、つまり、だんまり系えほんにも、なにかこう、えらばれるカテゴリというのか、

そういうはたじるしがあったら、「かれら」はもっとはたらくことができるのになあ、と思っているのです。

 

おこさんたちの、

びっくり反応の思い出は、いずれまた。