2019
22
Aug

日々記

8月に

朝から孫が泣いております。

早く浜へあそびに連れて行ってくれ、と駄々をこねているようです。

ちょっと待ってねえ、海がだいすきになっちゃったねえ、と

母親はのんびりと声をかけています。

窓の外は夏の日差しのせいで真っ白な光に満ちています。

セミが負けじと鳴いています。

ちょうど、8月6日の朝8時過ぎのことでした。

あの日の朝も、きっと泣く子をあやすやさしい風景があったことを

想像するのはむずかしくありません。

窓の向こうから、とてつもない暴力がやってくるまでは。

そう思うと、目の前のおだやかな母子のようすに

胸がしめつけられました。

ことしも 8月がゆきます。

いつの世も、せかいのこどもたちに幸あれ。

想像をたくましくして、願いを、小さくてもおこないにかえて。