あおむしへの手紙 2

2012年3月16日(金)

 

さて、あおむしくんには、おかあさんからもおたよりがきました!

庭のレモンの木に、卵を産みつけにくる クロアゲハのおかあさんと「懇意」なわたしとしては、

蝶のおかあさんからのたよりのような、蝶がおてがみそのもののような、

ふわふわとした妄想にとりつかれます。

 

小学生のおかあさん 青木由弥子さんのおたより

 

ふわあっと舞い飛ぶクロアゲハの影が、迷宮の回廊の影のようにも見えたり・・・

子どもの寝顔をじっと見つめていた、夜中のことをちょっと思い出したり・・・

 

早く大きくなってくれ!というのは、昼の頭で考えることで、

今のまま大きくならないで・・・というのは、夜の心で感じることなのではないか、

と常々思っているのですが、

鮮やかな緑と深みのある藍色が、「夜の感じ」とぴったりで・・・

子どものなまなましい体温に浸っていたい、という、まったりとした幸せ感と、

「親」としての責任を果たせるのだろうか、というような先行きの漠然とした不安を感じていた「夜」のことを、思い出しました。

 

青木さんがくださるおたよりは、その心のふるえやゆらぎが率直で、

いつもこちらが共振して熱をもつ気がするほどです。

自分がゆらぎまくりの若い母親だったということもあるのかもしれません。

自分でもすこし厄介だったけれど、けっしてわすれたくない感情を、思い出すのです。

うちの子らはもう、みんなおおきい学生さん、一家のくらしは、親子のさかいもあやしくなっています。

 

ちいさいおこさんのふとしたこころのありように戸惑うわかいお母さんから、

「この子はいま、さなぎのようなものなのかもしれないな、と考えたら落ち着いた。

その直後にこのえほんをみて、びっくりして 涙が出た」と、

こちらが涙が出るおたよりもいただきました。

そんなことが、おおきい学生さんたちにも、たくさんたくさん、ありました。

 

迷宮の、回廊。

昼の頭、夜の心。

子を見守る親、であるじぶんをみつめるとき。

 

(つづく  つづきはこちら