2019
20
Jun

日々記

雨の音に

ポンポロッコの森も雨の季節です。

くまはふきの葉の雨音に耳をすますうち、

旅に出ているきつねのはなしを思い出しました。

・・・『海』のむこうに『島』があって  そこには ふきの葉によく似たはっぱがあるんだ。  その下で雨音をきいているとね、ポンポロッコや くまのことを おもうよ。・・・

ああ。

親友のきつねもいま、『海』のむこうの『島』のはっぱの下で

おなじ雨をきいているかしら。

(ポンポロッコの森IIより)

そんなふうに、雨の音や月の光は、

ここにいないだれかをおもう心に翼をくれたりします。

はなしはかわりますが、

先日東北へいきました。

その日に梅雨入りでした。

石巻のなかよしと小さな浜で

山に降る雨と立ち昇る山の息をながめながらしみじみしました。

その日のその情景を

その日はなしたことを

きっと何年も思い出すだろうなと思っています。

森の雨をきく くま。
海のむこうの島のはっぱ。